美容室・サロンコンサル/ワタナベタツヤのblog

ワタナベタツヤ/サロンコンサルタント・現役フリーランス美容師のブログ。

美容室が新規集客に頭を悩ますのはスマートフォンのせい?!

こんにちは!
Wataです(^^)

 

美容師の方なら誰しも集客に頭を悩ましてい
る事でしょう。

 

しかし、美容業界というマーケットで集客を
考えた時爆発的な集客を産めるのはほんの一
握りのサロンさんだけです。

 

まずは美容業界というマーケットから集客に
ついて分析していきましょう!

 

目次

 

 

 

f:id:watabiyou:20171023101044j:plainⅠ.美容師一人当たりの入客数は通常月100人が限界


まず、厚生労働省のデータによると今全国の
美容師数は約49万人と言われています。

そして全国美容室数は約24万件美容室に乳幼

児と高齢者を抜いた美容室を利用する人口を
美容人口と言いますが、これが約9000万人
です。

この9000万人を美容師49万人に均等に割り
ふると一人あたり約200人の顧客を抱えるこ
とになります。

来店周期を2ヶ月で考えた時、顧客200人な
ら月間だと100人。

全国の美容所の平均単価は6500円前後です
これは10年前に比べ2000円前後低下して
ます。

つまり美容師一人あたりの月間売上は65万。

 

たったの65万です。

 

雇用なら人件費は30%以内が通常なので給与
は総支給で20万〜25万くらいでしょう。

これが美容師の現実です。

新規集客というのはこの9000万人の奪い合
いです。

例えば単価を考えずに客数だけで計算すると
130万売り上げるには200人の月間入客が必
要なので単純に他の美容師の2倍成果を上げ
なければなりません。

130万円なら給与は総支給39万なので手取り

30〜35万くらいでしょう。

月間入客数が200人なら週休2日、稼働日数
22日とした時に一日9人の入客になります。

ヘルプがいればなんてことはないかもしれま
せんが、アシスタントがいれば人件費がかさ
むので歩合率は下がります。

 

ただ、売上が上がるにつれ歩合率は上がる給

与制度のサロンさんも多いですがそういった
サロンはJrスタイリストや売上の低いスタイ
リストはさらに稼げなくなってきます。

 

一般美容師の倍の結果を出して39万、年収に
して468万。(手取りではありません)

しかも有給を使っても稼働日数が減るため給
与は下がります。

 

そうすると、おそらく手取り25万で年二回の
ボーナスがあるサラリーマンと変わりません

むしろ拘束時間を考えたら美容師はよっぽど
大変です。

さらに、現実問題いくらヘルプがいても200
人の入客を毎月出来る集客、指名数は簡単で
はありません。

 

稼働日数や営業時間によりますが、週休二日
なら1店舗にいても2人くらいの確率でしょ

う。

こういった他サロン、ましてやサロン内での
競争を勝ち抜いた美容師のみがマイホーム、
イカー、子供が2人、、、

そういった一般的な幸せをやっと手に入れら
れます。

 

それくらい今美容室と美容師は飽和状態です

美容師数は年々減少傾向にあるものの、美容
師ブームで増えた美容師が今の業界のメイン
を担っており、少子高齢化の影響で美容人口
自体が減少しており

 

新規集客の奪い合いは限界に達しています。

 

 

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Ⅱ.ネット社会が広告費を高騰させ利益が出ない

 

インターネットの普及によって美容業界のみ
ならず、現代は広告宣伝費が高騰しています

スマートフォンが登場してから特にそのスピ
ードは加速していき、あらゆる情報があらゆ
る人へ簡単に手に入る為ネット広告や集客サ
イトの価値は高まり集客費、広告宣伝費など
のプロモーション費用は考えられないくらい
高くなりました。

 

集客合戦は劇化し、少ない顧客を奪い合って
は高い集客費用をかけ集客費用をかけて集客
しても結局集客費用に利益をもっていかれる
為、利益はそこまで残りません。

 

しかしネット社会は個人でもホームページや
ブログといった自分の広告媒体を持つ事がで
きるようになりました。

 

スマートフォンの普及でフェイスブックや、
インスタグラム、無料SNSを使った集客が美
容業界でも流行しています。

 

しかし、こういった無料SNSで集客するのは
ハッキリ言って9割成功しないでしょう

 

うちはインスタで集客してるよ!

 

そういった方もいますし、すごいと思います
SNSの集客はかなりの時間をかけなければ
成功しません。

 

ホットペッパーに多大な金額を払っての集客
に対して無料SNSでの集客はお金ではなく時

間を多大に使わなければなりません。

 

もしくは常時稼働の撮影ブースを用意するく
らい店舗の設備からテコ入れしなければなり
ません。

 

仮にSNSでの集客が成功しているサロンでは
費用対効果は高くても時間対効果は低いです


インスタグラムやツイッターなどは特に、投

稿をやめてしまった途端に集客が止まります

 

集客サイトは勝手に24時間集客してくれるの
で時間対効果はかなり高いです。

 

SNSなら無料で集客が、、、
なんて甘すぎます。

 

しかしSNSの活用はかなり重要になってきま
す。

 

SNS+カルテを使いリストマーケティング
行う事で顧客化率の上昇及び失客率の低下を
実現させます。

増えない新規集客ではなく、再来率に完全に
照準を定める方法です。

 

もちろん、新規集客は続けます。
集客サイトを使って。

 

SNSは新規集客ではなく、その次の段階に必

須です。

 

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Ⅲ.成功する為には顧客化率を上げるしかない

 

集客、集客、集客、、、

集客という言葉を新規集客のみにクローズア

ップしすぎていませんか?

 

再来も立派な集客です。

 

先ほどお話したリストマーケティングとは顧
客名簿、つまりカルテに記載された顧客情報
をもとに再来や単価アップのアプローチを促

す事です。

 

リストマーケティングは一般企業でも広く使
われているオーソドックスな手法です。

 

DMなんかはその最も一般的な例ですね。

 

結局、少ない新規集客で無意味な価格競争に
巻き込まれる倍の努力を再来と失客防止に努
めるのが最善の手段な訳です。

 

『なんだそんなの当たり前じゃん!』

そう思う方は多いでしょう。

 

しかし、顧客化率(4回再来利点)を毎月チェッ
クし1年の顧客化率20%以上をキープできて
いるサロンさんはどれだけあるでしょうか?

 

ITはICTへ。

 

つまりインフォメーションテクノロジーはS

NSの登場でインフォメーションコミュニケー

ションテクノロジーへ。

 

顧客との相互コミュニケーションが密になっ
た今、サロンワークを全力でやり、次回お客
様の来店を待っているだけ、、、

 

それでは今の世の中では成功は収められませ
ん。