美容室・サロンコンサル/ワタナベタツヤのblog

ワタナベタツヤ/サロンコンサルタント・現役フリーランス美容師のブログ。

美容室のスタッフ教育に必要なたったひとつの方法。

こんにちは!

コンサルタントの渡部です。

 

現在、サロン様の幹部教育のお仕事を請け負っています。

社内用の資料作成から、基本的なライフハックなどを含めたコンサルティングです。

こういった案件を受ける度、教育というものについて深く考えます。

美容室ビジネスの教育というテーマにおいて、私自身、永く関わってきていますが、最近ひとつの答えを見出せました。

 

大抵の人は、自力では成長できない

 

大抵の人は、自力では成長できないと私は考えています。

多くの美容師の方は、新卒で入社し、カリキュラムをこなし技術者になり、経験を積み、一人前になります。

この場合、その場を提供しているのが、経営者であるサロンオーナー様ですね。

こうして成長していき、売れっ子のスタイリストになり、会社内で優秀な業績を収めたとします。

これはもちろん本人の努力も大きいですが、そういった人が必ずしも良い経営者や良い指導者になるかといったらそうではありません。名選手=名監督ではないというのはその通りだと思います。

与えられた環境で自分がどれくらい成長できるかと、自分を含めた誰かを成長させられるというスキルは全く別物だという事ですね。

 

しかし、多くの人はこの違いに気づかずに、自身の成長が自分の努力によるところが大きいと考えがちです。そして上司はその間違いに気づかせる為に『成長させてくれる環境に感謝しなさい』みたいな事を言う方も多くいます。しかし、この言い方では”感謝すること”に視点がいってしまいがちです。

重要なのは”感謝”する事ではなく”区別”する事です。

 

顧客がある程度ついてきたり、管理職になったりと、ひとしきり成長を終えると、自分を成長させてくれる環境が減っていきます。分かり易く言うと、営業中いちいち文句を言ってくるお節介な先輩や、定期的に嫌々行かされる講習会、意味不明に課せられるノルマなどですね(笑)

ある程度キャリアを積むことで、こういった機会も減っていきます。僕の印象では、大体30歳を境に、ある程度の事を自主性に任されるイメージです。

そして意外な事に、30歳を過ぎても管理職についている人なら成長しているかというと、案外そんなことも無かったりします。

役職を持っていようがいまいが、年齢と共に自分に働く外部からの『成長しろ!』という圧力は弱まります。

 

結局、何が言いたいかというと

目の前の仕事をこなしているだけでは成長できない時期が誰しも必ず来る

ということです。

 

 

 

美容師として成長するには”見る目”を養う事





私が請け負っている幹部教育のコンサルティングでは社内向けの資料作成やオペレーションの方法から、価値観、美意識といった精神性のコンサルティングまで実施しています。

 

私はクライアントオーナー様から依頼されたタスクやプロジェクトを通して幹部の方のスキルアップをサポートするのですが、大抵はまず自分で一からやってもらいます。

 

そして、成果物が仕上がった時点で私が『お手本』を見せます。

次に、『お手本』のクオリティを目覚してもう一度やり直してもらいます。

 

そうすると大抵の場合、1回目よりも2回目の成長の方が大きくなります。

 

私が伝えたのは『クオリティの高いものをつくる方法』ではなく、『目指すべきクオリティ』です。

 

私は、大半の人の能力に、そこまで差があるとは思いません。

そこに差が生まれる理由は『目指すべきクオリティ』の差だけだと思っています。

例えば、個人売上100万を目指す人と500万を目指す人ではやらなければならない事、習得しなければならないスキルに大きな差があると思います。

仮に、500万達成したとしたら、それはその人に能力や才能があるのではなく、『500万を目指したから』が大きな要因だと思います。

 

しかし、売上は数字の大小ですぐ分かりますが、数字では表されないクオリティの高さも沢山あります。

例えば『カッコいい、可愛い』といった感性的なものは良し悪しがわかりづらかったりしますよね。

つまり、成長する為には『クオリティの高いもの』を目指す必要があるのですが、『クオリティの高いものを判断する目』が不可欠です。

 

見る目を養う という言葉通り、クオリティの高いものを判断する力をつける事が成長への近道です。質の高いものの中に身を置ける環境を作るのが、最高の教育だと私は考えています。

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