美容室の教育カリキュラムを作る案件を頂きました
こんにちは!
コンサルタントの渡部です。
2ヶ月前からとあるサロンのアシスタントの方向けの教育カリキュラム、カットマニュアル等を作成するプロジェクトのコンサルティングをさせてもらっています。
とは言っても、私がカリキュラムやカットの切り方を考えるわけではなく、クライアントのサロン様が考案した方法を資料化して可視化したり、プロジェクトのオペレーションを
管理したりする仕事です。
美容室の自社オリジナルのカットマニュアルがスタッフへのブランディングになる
皆さん、技術には自信を持ってらっしゃるのでそこに関しては私がとやかくいう事ではありません。
しかし、例えば、『カットマニュアル』みたいなものを作るにはカットの技術が優れているだけでは出来ませんね。
【サンプル】
これは私が作ったサンプルです。
例え自社内だけでの教育系資料でも『雑誌で出版できるくらいのクオリティのもの』を目指します。
美容室の数が増え続けている中で、求人に頭を悩ます経営者様も多く見受けられますが、求人の獲得と同じくらい離職率の低下も課題になりますね。
便利なものはブランドにはなりませんが、カッコイイものはブランドになります。
求人やお客様へのブランディングも大事ですが、スタッフへのブランディングも同じくらい大事にしてほしいです。
業務委託やシェアサロンの増加により、もはや多店舗展開を考えるサロンビジネスにとっての最上客は、お客様ではなくスタッフになりつつあります。
美容室経営において、腕の良い美容師を揃えることは最強の施策
サロン経営者様から『スタイリストではなく、サロンに顧客をつけたい』という声は多く聞きます。
しかし、指名顧客の方が定期リピート率や来店周期などのサロンに対するエンゲージメントが断然高い事は、コロナ禍で実感した方も多かったのではないでしょうか?
『スタイリストではなく、サロンに顧客をつけたい』というサロンオーナー様の理由のひとつにまず独立などでの失客が挙げられます。
次に、サロンでのキャンペーンや新メニュー、技術など、品質管理の部分でスタイリストを中間に挟む事により経営者からのコントロールが難しくなる…といったお声も多く挙げられます。
しかし、これらはサロンとスタイリストのエンゲージメントが高ければ解決出来ます。
シンプルに、働いているスタッフにサロンを好きになってもらう、メニューや商材を好きになってもらう、ビジョンに共感してもらうこと、などが必要です。
とは言えど、何もスタッフと仲良しこよしでいるべきという訳ではありません。報酬面以外でスタイリストがサロンに共感してくれる部分を作る、もっと言えば、共感してくれるスタイリストを求人で獲得する事が理想です。
では、『腕の良いスタイリスト』の定義とは何でしょうか?
独力で集客できて、リピート率も高く、売り上げを立てられる美容師ももちろんそうですが
自社の理念を体現化したサロンのサービスを、高い再現性で提供してくれるスタッフ、つまり『自社サロンが好きなスタイリスト』が答えではないでしょうか。
売上を作る能力の高いスタイリストを集めるのは難しいです。何故なら、優秀で売り上げを立てられてるスタイリストにとってサロンの移籍はリスクでしかないからです。
しかし、自社を好きになってくれるスタイリストを求人で獲得するのは可能です。その為には、スタッフに対するブランディングは極めて重要な仕事と言えます。
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美容室の売上と利益の関係性
こんにちは、ワタナベです。
サロンオーナー様、経営者様には様々なお悩みがあると思いますが
今回はその中でもすごーくシンプルに
『売上が伸びない』
というお悩みについて分析していきたいと思います。
①『売上』って何?
まず売上ってなんでしょうか?自社のサービスや商品を販売して発生した金額が売上ですが、当然ながら売上と利益は大きく違います。
当たり前の事言うなよ!と思う方もいると思いますが、コンサルティングをさせて頂いている中で実際にこの意味を深くきちんと理解してる方は意外と少ないです。
大前提として、利益が売上より高くなる事はまずありません。であれば、売上と利益の関係を分母(売上)、分子(利益)と表す事が出来、これが一般的に言う利益率です。
つまり売上を伸ばすということは
売上を伸ばす→分母を増やす
と言い換える事が出来ます。
②美容室の売上を構成する要因 集客・単価・稼働率
『売上を伸ばす』時、まず真っ先に思いつくのは集客ですね。集客コンサルティングはどの業界でも人気なコンサルティングで、経営者様に最も求められているものだと思います。
それ以外だと、単価や稼働率が挙げられます。
この三大売上構成要因についてザっと一覧にしてみました。
【集客】
【単価】
- 店販、物販
- メニュー、クーポン
- 店舗デザイン
- スタッフ(個人スキル)
【稼働率】
- 稼働時間(営業日数、営業時間等)
- 出勤日数(スタッフ勤務時間等)
- 稼働率
- 回転率
- スタッフ人数(リクルーティング)
細かく言うともっとあるんですが大まかには『売上を伸ばしたい』時はこの項目のいずれかに対して施作を打つことになります。
その際、どの項目を施作や改善の対象として選ぶ時の理由を明確にする事が最も重要です。
例えば、広告を使い集客を増やしたい時に、なぜ集客を増やしたいのか?理由を明確にした時、その理由が本当に『広告』の項目に対して施作を打つことが適切なのか?別の項目に対してアプローチすべきではないか?を考えられるからです。その理由を考える為には最低【いつまでに・なぜ 】を明確にする必要があります(この思考法についてのフレームワークについてはまた別の機会に!)
- ②美容室の利益に直結する4大コスト 地代・広告費・材料費・人件費
売上が利益率の分母であれば利益は分子にあたります。
『売上を伸ばしたい』という悩みがある時、もし売上を上げることで利益を上げたいという考えで売上を伸ばしたいのであればそれはむしろ遠回りになってしまうこともしばしばあります。
売上は店舗の規模を拡大する役割であり分母にあたるので、
売上をあげる=キャッシュフローの大きさを大きくする事と考える方が適切です。
利益を上げたいのであれば売上を伸ばすよりも利益率を上げることの方が短期では効果的と言えます。分母ではなく、分子を増やす考え方ですね。
分子=利益を増やす方法はコストの管理です。
売上ー経費(コスト)=利益 なので。
以下、美容室経営の四大コストをご紹介します
美容室四大コスト
- 地代
- 広告費
- 人件費
- 材料費
美容室経営を一言で表すと、
この四つのコストのどこに比重を置くか
だと言っても過言ではありません。
会社というものは何をするにもコストがかかり、コストの塊といってもいいでしょう。
会社の資金以外をも含めたリソースをこの4つの何処に重点的に投下するか、どんなバランスに配分するかを判断するのが美容室の収益構造を作ることになります。
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Zoff、焼肉ライクに学ぶ新しい美容室の差別化戦略とは?③
こんにちは!
Zoff、焼肉ライクに学ぶ新しい美容室の差別化戦略とは?というテーマでお届けしていますが、今回でやっとZoff、焼肉ライクの話まで辿り着けました!笑
是非皆さんに読んで欲しいです!では前回記事からの続きです!
1美容室の差別化戦略にありがちな3つの失敗
3Zoffと焼肉ライクに学ぶ ”新しい価値観の売り方”
3Zoffと焼肉ライクに学ぶ ”新しい価値観の売り方”
前回、差別化戦略には”ありそうでなかった””ちょっとした違い”を考える事が必要だという話をさせて頂きました。
ではそういったアイディアがどうしたら思い浮かぶのか?
それを端的に一言で表すと
サービスではなく価値観を売る
事が差別化戦略を成功させるコツです!
これをZoffと焼肉ライクを例にして説明します。
①Zoffが売っているのは”眼鏡”ではなく”ファッション小物”
大手メガネチェーンのZoffはみなさんもご存知ではないでしょうか?ZoffはJINSとほぼ同時期に安価のメガネチェーンとして成長しました。この二社はメガネの生産方式において新しい技術を導入することにより当時高価だったメガネを低価格で提供する事でグロースしていった企業です。
しかし二社には決定的な違いがあります。
実は、Zoffはそもそもメガネを作る会社ではなくファション系の企業の一つのプロジェクトという形でスタートしています。
JINSはメガネを作る企業としてスタートしているのに対してZoffはファッションの一部としてメガネを見ています。結果、Zoffの店舗は水色と白を基調にしたとてもメガネ屋とは思えない内装で、スタッフユニホームもカジュアルなデニムシャツやエプロン。眼鏡屋といえばスーツにメガネの店員さんが待っているというイメージを完全に壊しました。
またそれまでのメガネは『目が悪い人のするもの』という認識であり、ファッションとしての伊達眼鏡は『おしゃれ上級者』が有名ブランドのメガネをするといった敷居の高いイメージでしたが、Zoffはおしゃれなメガネを安価で提供することによりファッションとしてのメガネを幅広く浸透させたなのです。
その結果、『メガネはダサいからコンタクト派』『目は悪く無いけどメガネかけたい!』といった顧客の獲得に成功し市民権を得たのです。
安価で手の出しやすいおしゃれメガネでグロースしたZoffですが、おしゃれなメガネという括りで考えた時、レイバンやトムフォードといった有名ブランドの『あれ?それ○○のメガネじゃない?』といった”かけているだけでブランドがわかるおしゃれなメガネ”ではありません。
Zoffのメガネをかけていても誰もZoffのメガネだとは気づかないのにもかかわらずZoffのメガネが”ファッショナブルで、安いメガネでもZoffで買ったメガネなら恥ずかしく無い”という認識があるのはメガネももちろんですが、店舗の空間やプロモーションにこだわる事で
メガネ(製品)に価値をつけるのではなく、企業に価値をつけたからです。
Zoffは”おしゃれなメガネ”を売っているのでは無く、”メガネをかけるファッションを気軽に楽しむ”という新しい価値観を売ってグロースしました。
最初からメガネを売ろうとは思っていないので、他社と差別化出来たのです。
僕はZoffが最初からメガネを作る会社で、おしゃれなメガネを売ろうと考えていたらここまでの成長は無かったと思います。
おしゃれなメガネを売ったのでもなく、安いメガネを売ったのでもなく、新しい価値観をメガネを通して売った事で 商圏、潜在顧客の数を圧倒的に増やすことに成功した差別化戦略の良いお手本だと思います。
②焼肉ライクは一人焼肉店ではなく”ファストフード”
ここ一年で大きく店舗数を増やしているのが”焼肉のファストフード”を打ち出している焼肉ライクです。一人焼肉は以前から注目されていましたが焼肉ライク程グロースした企業はありません。
それは焼肉ライクが”一人焼肉”で売り出しているのではなく”焼肉のファストフード”を打ち出しているからです。
一人焼肉は、焼肉といえば二人以上で食べる食べ物かつ、牛角により安価で庶民にも身近な食べ物になったといえファストフード程気軽な食べ物では無いという認識を見事に打破しています。
これも”新しい価値観”を売って成功した差別化戦略の良い事例です。
一人焼肉は一人でも焼肉が食べれるというサービスですが、それだけでは一般の焼肉店と潜在顧客はそれほど変わらなかったのが実際のところでした。一人焼肉専門店と打ち出してしまえば多人数来店の潜在顧客を失うことになり、一人という特性上回転率を上げなければ利益が出ないの問題を解決できる程のアイディアや潜在顧客数を獲得出来なかった。マーケットは思ったより狭くなってしまう。しかし、焼肉ライクは”ファストフード”という打ち出しでその問題を解決しています。
ファストフードというのはそのジャンルに上位互換が求められていないのが特徴です。例えばファストフードの代表格、ハンバーガーや牛丼は『高級なハンバーガー』『高級な牛丼』というものはあまり需要がないのです。おしゃれなハンバーガー店は沢山ありますが、それはハンバーガーのクオリティももちろん関係していますが、カジュアルな格好でカフェ感覚で楽しめる場所というイメージが重要なビジネススタイルです。値段はハンバーガーにしては高いという程度で、すごく高級なわけではないですよね。しかしこれがファストフード以外の料理になると価格帯は高いものから安いものまでかなり開きます。一人焼肉専門店はあくまで焼肉を一人で楽しめるお店であってファストフードではないです。
焼肉ライクは”ファストフード”という明確なコンセプトを打ち出しグロースしています。
手ごろな価格帯、プレート形式のセットメニューでの提供、テーブルについてから退店するまでお冷や箸、お手拭きなどを店員に頼まなくても全てその場で完結するデザイン、タレのラインナップ、片付けや準備を円滑に行うための道具を全て一つのバッグに収納でき持ち運びやすくし作業効率化を図ったシステム、和やコリアンのテイストを極力少なくしカジュアルに仕上げた店内や店舗ロゴ。どれをとってもコンセプトが明確にサービスに直結しています。
Zoffも焼肉ライクも低価格サービスでチェーン化しているし、小規模サロンの差別化戦略には参考にならないのでは?と思う方もいると思います。
しかし、両企業ともコストダウンの方法は知恵を絞りアイディアによって生み出したからこそできています。
美容室ではコストダウンする事で良い商材が使えなくなり品質が落ちるのでは?と思いがちですが、コストとは人、物、金、時間の4つです。
まずは明確なコンセプト(価値観)を構築し、それが最も反映するサービスを考える。利益や売り上げに関しては後から考ればいいんです。明確なコンセプトが反映されたサービスは必ず差別化するはずです。そのサービスを行うためのコストやリスクの解決策を後から考え、具現化する事が大事です。利益やコスト面を最初から目的にしたサービスは既存のビジネススタイルに思考が囚われる為差別化が上手くいきません、大事なのはあなたの価値観をどれだけお客様と共有・共感できるかです。
◎まとめ…美容室の差別化戦略を成功させるコツ
- あなたやあなたのサロンの伝えたい価値観を明確にし、コンセプトを構築する。
- まずはコスト、リスク、利益面を考えずあなたのコンセプトを最適に伝えられるサービスを考える
- 2で考えたサービスを展開するにあたって問題になるコストやリスクについて解決策を考える
この流れでサービスを考えていく事でサービス、ブランドを差別化することが出来、リターンを含めた集客を効率良く行う事ができるはずです。
なのでまずはサロンのコンセプトを明確にし、あなたの哲学を反映させる事がスタートであり、それに必要なのはあなたの情熱に他なりません!
『Zoff、焼肉ライクに学ぶ新しい美容室の差別化戦略とは?』いかがでしたか?
美容室の差別化戦略、コスト管理、集客マーケティング、教育、、、
様々なお悩みにご相談させて頂きます。
では、今回はここまでで!読んで頂きありがとうございました!
Zoff、焼肉ライクに学ぶ新しい美容室の差別化戦略とは?②
テーマZoff、焼肉ライクに学ぶ新しい美容室の差別化戦略とは?というテーマでお届けしていますが、前回はZoff、焼肉ライクの話まで辿り着けず終わってしまいました笑。
今回はそこまでいけるかな?では前回記事からの続きです!
1美容室の差別化戦略にありがちな3つの失敗
3Zoffと焼肉ライクに学ぶ ”新しい価値観の売り方”
2チェーン店にできない事をやるのが差別化戦略ではない
前回は差別化戦略を意識する上でありがちな失敗をご紹介しましたが、スケールメリットの無い2~3店舗までの個人店やフリーランスが差別化戦略を成功させるにはまずチェーン店と同じ土俵には上がらない事です(前回記事でもお伝えしましたがこのブログを必要としている読者のあなたはおそらく小規模サロン経営者様、またはフリーランスの方だと前提に話します)
チェーン店は大量発注によるコストダウン、圧倒的な広告集客により価格競争下でも利益率を確保しています。小規模サロンがこの勝負に勝てることは1000%ありません。つまり、差別化戦略でまず考えなきゃならないのは、利便性や価格といったチェーン店の強み以外の部分でまず差別化を図らないといけません。
さらに、チェーン店よりコストがかかる以上は価格も相場より高めになります。となると経営方針は市場において希少価値が高いサービスを選びオリジナリティのあるサロンを目指すことになりますが、チェーン店の提供しているサービスは幅広く様々な方にニーズのある価値観、つまり潜在顧客が一番多い層であり、差別化を図るあまりそこから遠のき過ぎてしまうのも得策ではありません。潜在顧客が少なくなってっしまいます。
であれば、離れ過ぎず遠過ぎずの差別化の具合が重要になりますよね。
マーケットとマーケティングターゲットを明確にし、ニッチでありながらも幅広いユーザーに提供可能なサービスを考える必要があります。
ここまでを具体的にまとめ差別化戦略に必要な条件を考えると、、、
①単価は競合店のメニューやエリアの平均以上
②初期投資以外のコストは競合店のメニューやエリアの平均以下(コスト→材料費、時間、設備維持費、人件費)
③ニッチでありながらも幅広い顧客層に受け入れられやすいサービス
各項目に補足すると①②は両方できるのがベストですがどちらか一方の条件を満たしていればOKです。例えば①の条件を満たしていなくても②を満たしていれば利益率は高くなるので問題ありません。①②は相互関係にある為カバーしあえる条件です。
しかし、③は必須条件になります。
ニッチでありながらも幅広い顧客層に受け入れられやすいサービスというのは一見矛盾している様に見えますが、簡単にいうと『ありそうでなかった』サービスです。
例を挙げると、頭皮診断やスカルプケア、毛髪診断などのサービスを打ち出しているサロンは数多くありますがこれらに必須になるカウンセリングを対面の椅子に座り個室で行っているサロンはあまりありません。
しかし業種問わず『カウンセリング』というイメージにフォーカスすると、鏡ごしに話しかける美容室のスタイルの方が特殊ですよね。対面で話をした方が誠意も伝わりやすい場合もあります。
何より、美容室で椅子に座って対面でカウンセリングされることはお客様にとって非日常的な体験です。このサービスを実施したサロンは金銭的なコストはほぼかからず、時間的コストと人的コストで運営できますが効果は再来率とサロンの年間利用コース契約の販促結果に如実に現れていました。
何が言いたいかというと、差別化というのはちょっとした事で十分なんです。
その”ちょっとした違い”を拡張するのが店舗の空間やメニュー、サービスになります。
ではその”ちょっとした違い”どうしたら考えつくのでしょうか?
と、
ここでようやくZoffと焼肉ライクの話に入るのですが、、、
今日はここまででで!笑
また次回!
Zoff、焼肉ライクに学ぶ新しい美容室の差別化戦略とは?①
お久しぶりです!笑
もう忘れ去られてるんじゃないかというくらい更新頻度が低い当ブログですが、今年は頑張って更新していこうかと思います!笑
というのも、サロンコンサルの仕事を少し増やそうと思いまして、発信量も増やしていこうかなと、、、
実はTwitterもやってるんですがあまり性分に合わず。
伝えたい事がなるべくちゃんと伝わって欲しいのでブログにします!
腕の良いウェブコンサルのパートナーも見つかったので集客も含め悩んでるサロンさんのお手伝いがしたいなあと。
もしブログ読んで興味が湧いた方は気軽にご連絡下さい!質問だけでも受付ます!
何にせよ、まずは情発信ですね!
↓↓今日のテーマはこちら↓↓
Zoff、焼肉ライクに学ぶ新しい美容室の差別化戦略とは?
さて、このブログを読んでいるあなたはおそらく、小規模サロン経営者の方、フリーランスの方、もしくはこれから独立を目指してる美容師さん
そんな方が多いのではないでしょうか?
大手チェーン店のスケールメリットを駆使した多店舗戦略、価格戦略に小規模サロンが立ち向かうには差別化戦略が重要ですが、美容業界外の有名チェーン店から差別化戦略を学ぶことができます。今回は【Zoff】と【焼肉ライク】を例題に差別化戦略を分析します!
1美容室の差別化戦略にありがちな3つの失敗
差別化戦略とはビジネススクールや経営学の教科書にも出てくるポピュラーな経営戦略ですが、この意味を正しく理解しなければ大きな失敗を招くことになりかねません。
差別化戦略とは競合店に真似できないサービスや技術で他店との差別化を図り、マーケットにおいて希少価値の高い存在になることで利益を確保しやすくなることですが簡単にいうと『オリジナリティを持った店になる』ということですね。
しかし、差別化には落とし穴があります。ここでは差別化を意識しすぎるあまり陥るよくありがちな3つの失敗をご紹介します。
①差別化を意識するあまり、技術サービスや商材にコストをかけすぎて利益率が悪化する。
これは懸命に磨いた技術にプライドを持って仕事している美容師さんにありがちな失敗ですね。
めっちゃわかりますよ。良い薬剤を使って、良いシャンプー台で洗って、良いドライヤーで乾かして、丁寧に時間をかけてカットして、、、、最高に可愛くなったお客様の喜ぶ顔を見る瞬間がこの仕事の一番の醍醐味ですよね。
しかし、『時間』『お金』『人』『モノ』こういったコストは適正に抑えないと必ずどこかでしんどくなってきます。
このコストがどう配分されるかは美容室では施術メニューで決まりますよね。
差別化を意識するあまり、あれもこれも発注して商材が増えたり材料費が上がってしまったりやたら時間がかるメニューを作ってしまったり、、、こだわりすぎてコストがかかりすぎてしまう。
私がコンサルに入る際大体メニューのテコ入れから入ります。
コストが100円下がれば月間200人のご来店で20000円のコストダウン。売り上げが変わらずとも1年で24万円利益が増えます。
コストが平均15分縮まれば月間200人のご来店で3,000分、つまり50時間分予約枠が空きます。10時間営業で丸5日分です。
メニューを考えることは再来率や顧客満足度はもちろんのこと、店舗利益のアッパーが決まるという事を必ず頭に入れておく必要があります。
これは『そんなん当たり前じゃん』と思うかもしれませんが、言われればそう思っても、実際にちゃんと考えてメニューを考えている人は意外と少ないです。
そもそも、コンサルタントという生き物は当たり前のことしか言いません笑。当たり前のことをどれだけ突き詰めて考えられるかがコンサルタントの仕事なんですよね。
②差別化を意識するあまり、ニッチすぎる(ニーズが少ない)ブランディングをしてしまう。
周りと違う事をしなければ!差別化しなければ!という事で起きるこの現象ですね。あまりにもニッチでマニアックなブランディングはニーズも少ないので潜在顧客数が減り集客できないとった状態に陥ります。
ものすごいエスニックで入った瞬間からマライカの香りがしそうな入り口に謎の置物が飾ってあるサロンさんなんかもたまに見かけますが、そいったマニアックなサロンさんはオーナーさんのみの一人サロンならどんなにマニアックでも利益は確保できると思います。しかし、スタッフを3人以上入れる予定だったり、多店舗展開を見据えているサロンさんであればある程度ニーズのあるブランディングにしないと集客が取れません。完全にどこにもないオリジナリティのあるサロンじゃなくても
『あ、こういうサロン繁華街にはあるけどこの辺では珍しいよね』ぐらいで十分です。
日本で当店しかないサービス!県内ではうちしか取り扱いない商材!よりも、最寄り駅の徒歩圏内ではうちだけ、または少ない。くらいでちょうどいいのです。
後半で説明しますが、差別化とは変わった事をすることではないという事を理解して頂ければと思います。
③差別化を意識するあまり、広告プロモーションと実際の顧客体験にギャップが出てしまう。
特にweb広告は情報量が多い分内容を誇張してしまいがちです。写真を実際より広く見せたり、画像加工をしすぎたりと集客を意識するあまり実際より良く見せようと頑張りすぎてしまい、いざお客様がご来店された際に『あれ?なんか違う。。。』となるわけです。
そして差別化を誇張して表現すると当然、来店されるお客様の嗜好も偏った方が来ます。広告なので良く見せようとするのは当たり前かもしれませんが、お客様はweb上の情報にひかれてご来店しているわけですから実際のサービスや空間に差異があると再来しません。仮にどんなに良い仕事をしてもです。求めてるものと違うものが出てきたらそれが良い悪いに関わらずニーズはキャッチできてないのです。味噌ラーメンを食べに行ってとっても美味しい塩ラーメンが出て来てもお客様は満足できません。
こんなところが、よくありがちな差別化戦略の失敗です!
差別戦略って突き詰めすぎると潜在顧客も減ってしまい集客が難しくなるし軟らかすぎても競合点との違いを明確にできませんよね。特に今はweb広告、中でもホットペッパーなどはページが画一化されたレイアウトの中で違いを出さなければならないのでどのどん尖ったブランドになりがちです。自社ホームページを持っていますか?無料で簡単に作れるので是非作って欲しい。
自社ホームページをきちっと持つだけでweb上では自然と差別化されます。これは覚えておいて欲しいです。
ちょっと長くなってしまいましたので続きはまた次回に回します!
叫ばれるデザイン経営、美容師の示すシェアードバリューとは?
こんにちは!wataです(^^)
デザイン経営という言葉をご存知ですか?
このデザイン経営こそがあなたのサロンやあなたの美容師生活を左右します!
Ⅰ.デザイン経営は世界的なトレンドであり美容師には特に必須!
デザイン経営には様々な解釈がありますが、一般的には『デザイナーのクリエイティビティを経営に活かす』といった解釈ではないでしょうか。アップルはその代表的企業ですね。
しかし、私の噛み砕いた解釈から簡単に言うと
『何の為に美容師(美容室)をやっているか』
がきちんと答えられるかられないか。
あなたはそれをすぐに答えられなければならないし、あなたがもしサロンオーナーならあなたのサロンのスタッフ全員があなたのその答えを言えなければなりません。
この問いの答えを即答できる人って以外と少ないんですよね。
お客さんの為とかみんなの未来の為とかはもちろんなんですが、より具体的な企業理念、コンセプトといったものは不可欠です。
僕の例であげれば "人のセルフアウェアネスを最大化させるヘアをデザインする" といったコンセプトを持っています。
実はこのコンセプトは正直まだ構築途中であり、細部は変わる可能性はありますが伝えたい想いの大筋は変わることはありません。
コンセプトを言語化した時に最適なワードはまだ煮詰める余地があると思っています。
僕は人の生き方に長期的かつ高頻度に定期的に関われる数少ない仕事が美容師だと思っています。
僕はその可能性に最大限までアプローチ出来る美容師でありたい
そう思っています。
現代、世の中はモノで溢れています。
もう我々には日常で困るような事はほぼありません。
つまり、利便性は魅力にはなりづらいということです。人々が求めているのは
そのモノを所有する "意味"
なにかをする "意味"
"意味" を求めています。
利益を追求するためだけの活動はお客様もスタッフもついてきません。
だから
『何の為に美容師(美容室)をやっているか』
が、必要なのです。
この考え方は
クリエイティング・シェアード・バリュー(CSV) →企業のコンセプトへの共感、賛同
と呼ばれています。
顧客はあなたの技術や人柄はもちろんですが、あなたが何故美容師(美容室)をやっているのか、その理由に賛同し共感、支持してくれた時本当の意味でのあなたのロイヤルカスタマーとなります。
Ⅱ. 何故美容師をやっているのか?を導くセルフアウェアネス
今の時代、人々は消費活動にも“意味”を求めています。
見た目がいい、機能がいい。それだけでは人の心が動かせないくらい我々の日常は潤っています。
ブルーシートバッグを知っていますか?
これは熊本地震の際、被災地復旧の為使われた大量のブルーシートの処理に困ったところ、リサイクルしてバッグを作り売ってみたら飛ぶように売れた…これがブルーシートバッグです。
勿論、売上は義援金として熊本に送られます。
現代の特に日本のような国では明日死ぬほど困るような事はほとんどありません。
こういった世の中では、便利さや性能は昔ほどの価値を持たなくなっています。見た目も良い訳ではなく、機能がいいわけでもないブルーシートバッグが売れるのは
ブルーシートバッグを買うことで自分が社会に貢献できる、またはブルーシートバッグを作った人達が『何の為にブルーシートバッグを作ったのか?』この答えに賛同しているから買うのです。
勿論、機能性やデザインをないがしろにしていいとは思っていません。
我々美容師はむしろそこで勝負している分野でもあるので、外面的な美も価値あるモノだと思っています。
しかし、あなたのお客様にとってあなたが『何の為に美容師(美容室)をやっているか』は機能性やデザインと同じ位重要であり、むしろあなたが『何の為に美容師(美容室)をやっているか』はあなたの造るヘアデザインに表れるはずです。
あなたがもし『何の為に美容師(美容室)をやっているか』がわからないのであればその答えを探さなければいけません。
その方法がセルフアウェアネス=内省です。
セルフアウェアネスとは自分と向き合い自分について深く考えることを指します。
これは決してスピリチュアルな話ではなく、人生を豊かにする為の技術であり理論です。哲学に近いものですが、哲学も文字通り学問なのです。
セルフアウェアネスを進めるにあたって必要な投資は、お金はほぼ掛かりません。
しかし、絶対的に必要なのは時間です。
自分と向き合う時間をしっかり取ることがセルフアウェアネスへの第一歩です。
これはセルフアウェアネスに限らず、あなたが新しいビジネスを始めたりプライベートを充実させたいと考えたとしても時間を生み出すことについて本気で考え行動しないと手に入らないでしょう。
まずは自分のワークライフバランスを構築すべきです。
↓↓美容師の働き方についての過去記事↓↓
こちらの記事は是非読んで欲しいです。
セルフアウェアネスについてnoteも執筆しています
こちらも併せて読んで頂きたい。
時間を生み出すにはどうすればいいか?
これについてはまたブログかnoteでより詳しく書いていきます。
あなたが何の為に美容師(美容室)をやっているか』その答えを僕も知りたいです!
今日はこの辺で!ノ゛
インボイス制度による業務委託美容師の終焉?
こんにちは!wataです!
美容業界でブームとなり定着した業務委託形式サロンですが、インボイス制度導入によって業務委託サロンが終わるとなにやら騒がれています。
断言しましょう。
インボイス制度業務委託が終わるなんてありえません。
従来の雇用で経営を続けているサロンのひがみみたいなもんです。
そもそももはや業務委託やフリーランスと雇用のどちらがどうのかとか言ってる人は全くズレてる人達です。
Ⅰ.業務委託?社員?
業務委託が美容業界でブームと言いましたが、委託業態、フリーランスの需要は業種問わず高く美容業界のみで流行している訳ではないのはご存知かと思います。
いわば、働き方のトレンドです。
業務委託サロンが出始めた10年前、
『三日で10万稼いだ』『月収50万です』『土日も休み放題だよ』なんていう当時のサラリーマン美容師からはまことしやかな情報が飛び交い、サラリーマン美容師はそういった業務委託サロンに対しての嫉妬から『業務委託叩き』の風潮が巻き起こります。
これはそれより前ですと美容業界を席巻し他業種からもその経営が注目を集めたチェーンサロンEARTHに対する『EARTH叩き』と同じ風潮ですね。
こういったサラリーマン美容師や社員制度採用のオーナーからのつまらない嫉妬によりあまりいいイメージを持たれてない両者ですが(今はだいぶネガティブイメージは払拭されてますが)今回のインボイス制度により囁かれる業務委託の終焉も同じ様なただの嫉妬だと思っています。
業務委託のシステムは節税で手取り額を増やせる仕組みにより同じ総収入でも会社員より手取り額を増やす事ができる点にあります。
これは詳しく説明すると長くなるので省きますが、会社員が業務委託に移って収入が上がったというのは真に受けてはいけない部分もあります。税込み収入が会社員時代と同じでも節税で手取りは増えます。しかし納税額が下がれば社会的信用も下がるわけですが、どうもこれについてしっかり理解している美容師さんが少ないという現状から『業務委託=楽して稼げる』というイメージが蔓延しました。
しかし間違いなのは『楽して稼げる』点です。
業務委託は間違いなく稼げます。当たり前です完全歩合なので
やればやるだけ稼げるのです。
ただし、これはハイリスクハイリターンという意味合いなだけなのを勘違いしないで頂きたい。
業務委託サロンの出始めの時代は優秀なスタイリストをヘッドハンティングしてくる事がほとんどでした。
完全自由自己責任なフリーランス、業務委託において本来生き残れるのは顧客を抱えた実力ある美容師だけだったはずなのです。さらに実力もさることながら、そういった実力ある人間はクセがあったとしても自己管理とモラルにおいとは信頼出来る人間と言えます。
しかし、時代の流れと共に業務委託サロンやフリーランスは流行し自己管理やモラルの欠如した人間が業務委託サロンの欠点やデメリットの部分を誇張しているとも現状認識しています。
そういった問題が業務委託サロンのイメージの悪化を担っていたのは間違いありませんが、実際は冒頭で話した単なる "嫉妬" がほとんどだと思います。
皆自分の生き方や働き方が一番だ!と肯定したいものです。
しかしこれからの時代は働き方よりも、本質的な部分である "実力" が正しく評価される、裏を返せばそれがないものは淘汰される
いわゆる格差社会がもう訪れています。
Ⅱ.業務委託美容室と従来の美容室の差はもう無くなる
業務委託美容師と正社員美容師、またはサロンの差は今後ほぼなくなります。
収入でいえば節税がメリットとして業務委託やフリーランスは成り立っていましたが、インボイス制度や税務調査の強化などが近年騒がれていますが
簡単に説明すると、業種問わずフリーランスが増えたため節税がすすみ国の税収が悪化した為フリーランス、個人事業主に対する取締りや課税が強くなってきたという訳です。
これを見た正社員美容師や正社員制度のサロンオーナーは『それ見たことか!』と、これみよがしに業務委託サロンを叩き始めさも自分達は正しかったと誇らしげな顔しますが
じゃあそういった方達が業界の問題に対して向き合って変えたのか?と、聞かれたらどうでしょう。僕にはとてもそうは思えません。
業務委託サロンは時代の流れに合わせてサロン経営や美容師のワークライフバランスについて大きな影響を与え、業界の在り方に一石を投じた一大トレンドです。
もちろんそれには沢山の問題もありましたが、『業務委託サロンの時代は終わった』なんて言ってる人はかなり的外れです。
なぜかというと、本当の意味で業務委託が一大トレンドを築いたのはその業態ではなく
『個の力がより評価され、試される時代』
これが本質です。
業種問わず個人事業主の節税メリットは少なくなってきますが、逆にフリーランスや個人事業主が増えた事で金融関係の査定も見直されてきていますし
社員は働き方改革でフレックスなどでフリーランスに近いワークライフバランスが叶いつつあります。
いまフリーランスと社員の業態としての差は無くなってきています。
結局残るのは『個の力』です。
SNSの発達はメディアの多様化とセルフプロデュースの自由化を生み、忖度無しの個人でのプロモーションが可能になりました。
そういったた中で我々美容師が学ばなければならないのは、業態についてでもSNSの使い方でもありません。
コンテンツの充実化、つまりサロンの "質" を高める以外にありません。
今一度、シンプルに美容師という職に向き合ってみませんか?
美容師の在り方をもう一度見つめ直していきたいです!